英語だと僕には詐欺が見抜けなかった。語学交換アプリ Tandem で 1 週間ほど後に名前・電話番号・住所を要求された話のアイキャッチ

【1 週間】Tandem で国際ロマンス詐欺に遭いかけた話【実録】

今回は、語学交換アプリの Tandem で知り合った相手と 1 週間ほど普通にやりとりしたあと、名前・電話番号・住所を要求された話をします。英語だと僕には相手の胡散臭さが分からなくなる、という落とし穴も一緒に解説します。

英語だと僕には詐欺が見抜けなかった。語学交換アプリ Tandem で 1 週間ほど後に名前・電話番号・住所を要求された話のアイキャッチ

こんにちは。ダタク @iQeeeda です。

語学交換アプリの Tandem を始めたら、1 週間ほど経ったところで名前と電話番号と住所を要求されました。

相手の言い分は「日本に行くんだけど、荷物が重量オーバーしちゃって」。
ここでさすがにおかしい、と思ってその場でブロックしました。

結論: 語学交換アプリの詐欺は「文面」ではなく「要求」で見分ける

先に結論です。

  • 英語だと、僕は文面の胡散臭さで判断できなかった。文化の違いか詐欺の常套句か、区別がつかない
  • 代わりに見るのは相手の要求。別アプリへの誘導は警察庁、面識のない相手と荷物を受け取る約束は国民生活センターが注意喚起している
  • 穏やかな期間は安心の材料にならない。僕の場合、そこが信用を作るための時間だった

※ 僕は途中でブロックしたので、相手が本当に詐欺師だったかは確認できていません。

今回は「語学交換アプリで、1 週間ほどやりとりしたあとに個人情報を要求された話」をします。

同じアプリを使っている人、これから始めようとしている人の参考になれば。
それでは解説していきます。

Tandem は語学交換アプリとして普通に面白い

語学交換アプリの仕組み。日本語話者と英語話者が互いの言語を教え合う図

まず前提から。 Tandem は、公式サイトの言葉を借りると「ペアになって外国語を教えあう語学学習アプリ」です。
文字でも通話でもやりとりできます。

これが普通に面白くて、始めた日は時間が溶けました。

問題は、その楽しさに紛れて相手がやってきたことです。

Tandem で知り合ってからブロックするまでの時系列

Tandem で知り合ってからブロックするまでの時系列。初日の誘導から 1 週間ほど後の住所要求まで

2025 年の年明け早々の話です。時系列で並べます。

  1. Tandem を始める
  2. その日のうちに、イギリス人女性だとプロフィールに書いていた相手と知り合う
  3. 海外で広く使われているメッセージアプリ「WhatsApp」でやりとりしたい、と持ちかけられる
  4. 「私とのやりとりに集中してほしいから Tandem のアカウントを削除して」「私と同じフォーマットで自己紹介を書いて」と指示される
  5. WhatsApp で寝ると伝えたあと、しばらく Tandem を触っていたら「What are you doing now?」が届く
  6. そこから 1 週間ほど、普通に語学交換が続く
  7. 「日本に行くんだけど荷物が重量オーバーしちゃうから、あなたの名前・電話番号・住所を教えて」と言われる → 即ブロック

4 と 5 の時点で、僕はすでに違和感を持っていました。
いま思えば、6 の穏やかな 1 週間こそが信用を作るための時間だったんでしょう。

「住所を教えて」は国民生活センターの注意喚起とよく似ていた

国民生活センターは 2020 年 2 月に、ネットで知り合った相手から荷物を代わりに受け取ってほしいと言われる型の「国際ロマンス詐欺」について注意喚起を出しています。流れはこうです。

  1. SNS やアプリで知り合う
  2. メッセージのやりとりを続けて親しくなる
  3. 荷物を送るので代わりに受け取ってほしいと言われる
  4. 個人情報を教えるよう求められる
  5. 受け取りの手数料を請求される

僕の場合、相手の言い分は「自分の荷物が重量オーバー」だったので、3 とは少し違います。
手数料の話が来る前に切ったので、その先どうなったかも分かりません。

それでも、親しくなったあとに個人情報を求められるという 4 の入り口は同じでした。

国際ロマンス詐欺の危険サインは初日に 3 つとも出ていた

初日に出ていた危険サイン 3 つ。別アプリへの誘導、アカウント削除の要求、寝たと伝えたあとの詮索

信用のほうは時間をかけて作られましたが、材料は初日に出そろっていました。

危険サイン 1: WhatsApp に移そうと持ちかけてくる

出会って早々、別のアプリに移動しようとする。

警察庁は近い手口を「SNS 型ロマンス詐欺」と呼んでいて、その初期段階として「他のサービスでやり取りをするよう持ちかけられる」ことを明記しています。

警察庁が名指ししている動きが、出会ってすぐ出ていたわけです。

危険サイン 2: Tandem のアカウントを削除しろと言う

理由は「私とのやりとりに集中してほしいから」でした。

相手がなぜアカウントを消させたかったのか、本当のところは分かりません。
ただ、知り合ったばかりの相手にアプリを消させる正当な理由は無いよな、というのが今の僕の感想です。

自己紹介の書き方まで指定されたあたりで、僕は「怖くなってきた」と X に書いていました。
ただ、怖いと感じることと、やりとりをやめることの間には、思ったより距離がありました。

危険サイン 3: Tandem で遊んでいたら「今なにしてるの?」

WhatsApp で「もう寝る」と伝えたあとのことです。
しばらく Tandem を触っていたら「What are you doing now?」が飛んできました。

背筋がゾッとしました。
僕が Tandem でオンラインになっているのを、見られている。

Tandem の公式 FAQ によると、相手がオフラインだとメッセージは「送信済」のままで、チャットに戻ると「配信済」に変わるそうです。
ログイン履歴そのものを他人に見せる機能の説明は見当たりませんでしたが、相手がアプリに戻ってきたことは表示から分かる仕組みでした。
偶然かもしれませんが、僕は見つかったと感じました

英語だと、僕は相手の「胡散臭さ」が分からなくなった

同じ違和感でも言語で結論が変わる図。日本語なら即しんどいと分かるが英語では文化の違いに吸収される

ここがこの記事でいちばん書きたかったところです。

日本語で同じことをされていたら、僕は初手で切っていたと思います。
ところが英語になった途端、最初のうちは同じ勘が働きませんでした。

「文化の違いかも」に全部吸収される

英語のやりとりだと、違和感の一つひとつに逃げ道ができてしまいました。

  • 一方的な長文が来る → そういう文化なのかもしれない
  • なんとなく胡散臭い → それがその国の距離感なのかもしれない

ぜんぶ「相手の言語や国の文化かもしれない」に吸収されるんですね。
おかげで、詐欺目的で書かれた文章でも、僕は最初のうち見抜けませんでした。

見るべきは文面ではなく要求の中身

そこで文面の代わりに手がかりになるのが、相手が何を要求してきたかです。

僕が受け取ったのは、この 2 つでした。

  • 「WhatsApp でやりとりしたい」
  • 「荷物が重量オーバーだから住所を教えて」

どちらも、ここまで見てきた注意喚起によく似た型です。
日本語に置き換えても、要求の中身は変わりません。

身も蓋もないですが、「この人としゃべるの、しんどいな」と思った時点で付き合いをやめていいと思います。言語が違うとはいえ、相手も人間ですから。

僕はいまのところ、英語を話す練習は GPT Live での英会話 に落ち着いています。少なくとも住所は聞いてきません。

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